西麻布の高級インター『シャトースクール』閉鎖のニュースがメディアで流れてから約1週間!
立ち退き強行執行を受けた創立者のリナローズさんは、Twitterアカウントで事実と異なるツイートをしている人に対してリンク付きで真相説明文を添付しています。
この記事では、シャトースクール閉鎖に追い込んだ大家は誰で、スクールトップのリナローズさんは何を訴えているのか?真相を調べてみました。
シャトースクール閉鎖は金銭トラブル?
スクール立ち退き命令はビクトリノックス・リアルエステート!
そういえば港区西麻布界隈にあるシャトースクールが最近静かだなと思ってたら強制執行で建物取り上げられてた pic.twitter.com/jV73yxvtVU
— 猫澤(INTP) (@yan_o22) March 23, 2023
2023年3月20日付け、突如として貼られた建物引き渡し命令の覚書!
ビクトリノックスの大室幸子弁護士と14人の男性からなるビクトリノックス隊が、保育園の入り口に現れたようです。この文書の内容では、
・2017年に東京地裁で物件の明渡しを合意
・シャトースクールは違法に占有を継続
・再三協議や調停の打診依頼は拒否
・2021年東京地裁に明渡し強制執行の申し立て手続き
・2022年8月26日、2023年2月22日強制執行手続きは認定
・強制執行日は2月27日付けで執行官より催告済み
保護者にとっては青天の霹靂だったことでしょうね。とはいえ、ここまで強行突破に至るにはシャトースクール内で何かしらのゴタゴタ劇はあったんじゃないかと推察します。
ただ、3月半ばとなると卒業シーズンでもあり、
と子を持つ親は心痛め、子供たちも不安とショックだったと思います。
シャトースクール閉鎖させたビクトリノックス・リアルエステートとは?
そんな強硬姿勢を見せたビクトリノックス・リアルエステート社とはどんな会社なのか見てみてみましょう。
エステート社はビクトリノックス・ジャパンの傘下にある不動産業で、親会社はスイスのナイフメーカー『ビクトリノックス社』になります。
ビクトリノックス・リアルエステートの所在地は、
〒1060031 東京都港区西麻布3丁目18番5号
となっています。また、ビクトリノックス・ジャパンを調べてみると
所在地が同じなので、エステートはビクトリノックス・ジャパン内で事業を展開しています。親会社が世界をまたにかけるスイスのビクトリノックス社とは…
シャトースクール閉鎖のニュース報道
シャトースクール閉鎖騒ぎが5月末になり、テレビ、雑誌などで一斉に報じられました。
西麻布の一等地にある高級インターナショナルスクールに通う0歳〜6歳の100人ほどの園児の保護者が授業料(平均年間500万円)の返還を求める動きが後を絶たず…結局、マスコミなどにタレ込みに及んだようですね。
報道によると(確証は取れていませんのでタレ込みの範疇)
・2015年6月1日シャトースクールが開校
・2017年あたり~家賃滞納
・2017年11月 立ち退き命令が東京地裁で判決
⇒教育機関の為強制執行はせず交渉打診
・2023年3月 5年経過で東京地裁強制執行
一方、シャトースクールは、
・一時近くの民家を借りてスクール継続、今は退去
・適切な学びの場所を探したが、見つからず同場所でスクール続行
学校開校から2年ぐらいで家賃滞納?5年も前に東京地裁で立ち退き命令が下されたとは…この事実はシャトースクール側も知っていたはずですよね。
大事な子供たちを抱えて、立ち退き命令だなんて学校崩壊を目の前に5年もの間、野放しにしていたのでしょうか?
シャトースクール閉鎖の全貌をリナローズが暴く?
閉鎖に追い込まれたリナローズの主張は?
=出典元:rinaTwitter=
リナローズさんは、このTwitterアカウントで事実と異なるツイートをしている人に対してリンク付きでビクトリノックス社を公表してトラブルの全容を訴えています。
この添付資料『Victrinox-Abuse』内の英文は日本語に翻訳して引用しています。
こんにちは。内容が全く事実と異なるので実際に何が起こったかこちらをご確認してください。お家賃を毎月お支払いしていたところ弁護士が違約金1億5千万円を払えと強制執行をして脅してきて追い出されたのが事実です。https://t.co/aH4TpOIGnw
— office@chateau-school.com (@rinarosestory) June 1, 2023
あくまでも、リナローズさんの主張は、
と言ってます。随分、報道とは食い違っていますよね…果たしてどこまでが事実なのでしょうか?ビクトリノックスは嫌がらせ、暴力、不正徴収までしていたと…
ビクトリノックスは、パンデミック発生から3年間、この保育園を執拗に追いかけ、嫌がらせや暴力で不正にお金を徴収するようになりました。
=引用元:Victrinox-Abuse=
ビクトリノックスAG(本社)は2023年3月20日にプリスクールを立ち退かせました。子ども達は避難し、私たちはビクトリノックス社に対して、子ども達を建物に戻すことと損害賠償を要求する「Eough is Enough」を呼びかけています。=引用元:Victrinox-Abuse=
つまり、家賃はしっかり支払い済みだったのに、いきなり新たな「賃貸借契約」締結を強要され、それに拒否したら「家賃は違約金であり、更なる違約金請求」に発展して強行手段で立ち退きされたと。
リナローズさんは、このことがテレビ取材で話していた「自信をもって言えるのは100%何も悪いことしてない」理由なんですね。
=出典元:ANN News=
ビクトリノックス対リナローズの攻防戦①2020.4
リナローズさんの説明文『Victrinox-Abuse』から資料を見てみると…
2020年4月1日『標準賃貸借契約書』
ビクトリノックスAGの財務MGマイケル・ツクパーリンがシャトースクールにメールで送信
A) 最初の提案…同意を要求☟
・10ヶ月分の家賃保証金即時支払い(家賃@2,300千円×10=2,300万円)
・6ヶ月で退去
・違約金の違法な割合に同意
・2017年時点で遡って契約
・女性の保証人NG強力な男性の保証人を複数用意
リナローズさんは、不誠実な契約書(標準賃貸借契約書)へのサインを拒否し、公正な契約書を要求し、家賃は払い続けたようです。
ビクトリノックス対リナローズの攻防戦②2020.5
=引用元:Victrinox-Abuse=
次に、個人宅へ命令通知をしたようです。
2020年5月18日
ビクトリノックス・ジャパンの西川洋介社長は、署名を求める「命令通知書」を園の社長の個人宅に送付。「標準賃貸契約書」⇒「命令通知書」に変更。
「命令通知書」には、2017年11月30日から2020年11月30日までの期間、シャトースクールが責任を持って退去するべきなのに、建物を占拠している旨が記載されています。
ビクトリノックス・ジャパン財務部長の相浦浩が、リナローズ邸に侵入し、署名を迫ったとも記載されています。
プリスクールはこれらの非倫理的行為をビクトリノックスAGマイケル・ツクパリンに報告したが、彼は無視した。
=引用元:Victrinox-Abuse=
また、この文章(「命令通知書」)が違法な詐欺の証拠であることをビクトリノックス・ジャパン社長・西川洋介に伝えると、その後の発信文書は社長・西川洋介の名前がないマイケル・ツクパリンやカール・エルズナーの代理人からの手紙が来るようになったようです。
『政府のパンデミック救済措置スタート』
スクールの会計担当者は、ビクトリノックス・ジャパンの財務部長・相浦氏に政府が提供する3ヶ月分家賃のパンデミックリリーフフォームに署名するよう要請
ビクトリノックスは家賃の支払い確認書にサインをしなければならなかったが、8ヶ月間サインを拒否し、毎月家賃の入金を確認したにもかかわらず、最終的に拒否したということです。
ビクトリノックス対リナローズの攻防戦③2020.7
2020年7月28日
ビクトリノックス・ジャパンの財務部長・相浦氏は、スクールに書簡を送付。
ここには、2017年からスクールが支払っていた家賃の支払いは、決して家賃ではなく、家賃相当額の違約金であったことが記載されています。
ビクトリノックス対リナローズの攻防戦④2020.9
2020年9月6日
ビクトリノックスのフラッグシップストア原宿が営業終了(閉店)
2020年9月16日
スクールの会計士は、支払った家賃のサインを要求するために、財務部長・相浦氏にメール送信☟
2020年9月24日
ビクトリノックス・ジャパンの財務部長・相浦氏はこう返事☟
提示した契約書にサインしなければ、スクールの依頼は受け付けられないという言い分のようです。
2020年9月23日
ビクトリノックスAGの財務MGマイケル・ツクパリンは『標準賃貸借契約書』の最終版をスクールにメール送信☟
最終的な契約書では、スクールに以下のような同意を求めていたようです。
・支払い済5ヶ月分の家賃保証金据え置き
・10ヶ月分の家賃保証金即時支払い
・1年半で退去
・違約金の違法割合の引き下げに同意
・2017年時点で遡って契約する
(期間:2017年12月1日~2022年3月31日)
・女性の保証人ではなく、強力な男性の保証人を数名用意する
最初の提案との違いは、退去までの期間が1年追加、違約金の法割合が引き下げの2点だということでした。
ビクトリノックス対リナローズの攻防戦⑤2020.12
リナローズさんはビクトリノックスAGのファイナンスMGマイケル・ツクパリンにフォームにサイン依頼☟
【翻訳】パンデミック救済文書にVictorinoxの署名をお願いしま
す。 (省略) 今回のパンデミック救済は新型コロナウイルス感染症の初期に処理 され、Victorinoxジャパンは署名を拒否。 当社は何度かVictorino x Japanに連絡していますが、相浦氏はVictorinox Switchが承認する必要があると言いました。 期限は既に過ぎており、 政府はVictorinoxの書類のために申請を延長しています 。早くこの書類をVictorinoxジャパンに承認してくだ さい。
これに対して、ビクトリノックスAGのファイナンスMGマイケル・ツクパリンは、
同日に返事をしています。
【翻訳】2020年10月23日にあなたに手紙を書いたように、
私たちはあなたの要求に応じて修正を望みます。 私たちは2020年10月30日に期限を与え、 あなたは同じ日にVictorinoxを脅すと答えました。 このような状況では、要求された確認を出すことができないことをご理解いただけると思います。
スクールから依頼していたパンデミック救済措置の手続きは、ビクトリノックスジャパンの捺印がなくても東京政府から許可が下りたようです。
ビクトリノックスの全容 2020年まとめ
最後に、ビクトリノックス社の2020年におけるシャトースクールへの動きをまとめてみると、既存の
賃貸借契約期間:2017年12月1日~2020年11月30日
2020年4月「新標準賃貸借契約書」サイン依頼
・保証金家賃の10ヶ月分追加(2,300万円)
・2017年に遡って契約要求
・6ヶ月で退去
満了6ヶ月前
2020年5月「標準賃貸契約書」⇒「命令通知書」に変更
・契約満了の2017年11月30日退去義務
・2017年12月1日~2020年11月30日に建物を占有している
・リナローズ宅まで押しかけサインを強要し
2020年7月 家賃を損害金と発令
・2017年11月30日で賃貸契約満了
・これ以降の建物の占有は使用損害金
2020年9月 最終版「標準賃貸借契約書」サイン依頼
・10ヶ月分の家賃保証金追加支払い(2,300万円)
・1年半で退去(~2022年3月31日)
・2017年時点で遡って契約要求
・契約書提出期限は2020年10月30日まで
2020年12月「契約書」の提出期限を守らなかった
ビクトリノックスの主張は、新たな賃貸借契約書にサインしないなら、もう契約終了しているので、違約金支払って出ていけ!ということですね。
だから、この時東京地裁で2017年11月30日までに立ち退き命令申請が受理されたということのようですね。
まだまだ両社の攻防は続くので、【続編】をお読みください。